マーケティング・PR業界は新生ギリシャにどう臨むべきか Part.2

2012/4/26 Thursday
Mania Xenou, Managing Director Reliant Communications
Hermoupolis  ギリシャ情勢をめぐる不本意なニュースが連日報道されている最中でも、マーケットでは、変わらず顧客獲得のためのシェア争いと利益の追求が繰り返されています。この悲惨な状況下において、ギリシャのマーケティング・PR業界は新しく生まれ変わることが求められているのです。

(前号からの続き)

マーケティング・コミュニケーションの再構築
企業は、マーケティング予算を凍結、広告プログラムを削減、PRキャンペーンを中止し、ギリシャのマーケティング事情は急速に悪化しています。従来のマーケティング・コミュニケーションツールには頼れない状況下において、ギリシャのマーケティング・PRスペシャリストたちは、次の3通りの方法で、新たなクライアントとの関わり方を見出しています。

1つめに、マーケティング・PRのスペシャリストは、コーポレートポジショニング、ブランドポジショニングを再構築し、クライアントがターゲットとなる人々に信憑性をもって語れるよう提案しています。ここで強調されるのは“人”です。教科書通りのデモグラフックはもはや役には立ちません。人々の考え方や気持ちは急速に変化しており、それらを理解できなくては、会社の信頼性や魅力は伝えられないのです。

2つめに、産業構造がさらに急速に変化した結果、発展を遂げることができたマーケティング・コミュニケーション業界に関心を寄せています。我がReliant Communications社は、IPREXに所属する全世界の70社とのパートナーシップから、熟練した戦略家たちの経験を生かすことができるため、私のクライアントであるMcDonald's、 Kraft、Eurobank、Zaraなどは優位に立っています。

3つめに、成長を遂げたマーケットに見られる、総合的な新しいアプローチを取り入れています。オンラインマーケティングの必要性や厳しい予算の制限を受けて、従来のように、広告は広告、PRはPRと個別の“格納庫”に分けたようなマーケティング・PRのスタイルは急速に姿を消しています。今日のギリシャにおいては、素晴らしいキャッチフレーズをひらめくころには、その広告キャンペーンは流行遅れになってしまうこともありうるのです。

ソーシャル・メディアのスピード、精度、感応性を生かし、我々は、クライアントが消費者や経営者たちの変化する気持ちを理解し共感できるよう、影響力ある新しいコミュニケーションの方法を見出し、新たに利益が生まれる仕組みを構築するための提案しているのです。

現在のギリシャで資産や会社を買収することは大きなリスクを伴いますが、ブランドと消費者の思考を一体化するコミュニケーション戦略に投資をすることは、短期的には「信頼を得ることができる」、長期的には「マーケットのシェアを伸ばすことができる」というメリットがあるでしょう。