マーケティング・PR業界は新生ギリシャにどう臨むべきか Part.1

2012/3/28 Wednesday
Mania Xenou, Managing Director Reliant Communications
Santorini  ギリシャ情勢をめぐる不本意なニュースが連日報道されている最中でも、マーケットでは、変わらず顧客獲得のためのシェア争いと利益の追求が繰り返されています。この悲惨な状況下において、ギリシャのマーケティング・PR業界は新しく生まれ変わることが求められているのです。

恐ろしい数字
恐ろしいデータが出ています。民間セクター全体における失業率は、20%(24歳以下では45.5%)にも上ります。求人数は減り続け、この数字は悪化するばかりです。主力であるメディアも危機に陥っています。テレビ局は倒産、広告業界はそのあおりを受け、主要な新聞社は出版を中止、メディア年金機構は破綻しつつあります。30?50歳のジャーナリストのうち、70%は失業中で、そのうち7%は長引く不況の影響を受けています。

マインド・ゲーム
経済データをみても全体像は見えてきません。マーケットにおける流動性は失われ、長期にわたって生産は落ち込んでいます。ギリシャ社会は混乱に陥り、統一感を失い始めました。ギリシャとのビジネスは新たな局面を迎えたといえるでしょう。何に期待したらよいのか、誰を信じたらよいのか。そして、なぜここまで状況が悪くなってしまったのかを理解しようとすると、怒りと不信感が募るばかりです。

 当然ながら、このことはギリシャの世論にも大きな影響を与えており、メディアでも取り上げられていました。すでにギリシャ社会は限界を迎えており、さらに大きな危機が起きたとしてもこれ以上影響が出ようはないでしょう。私たちはまるで“パンチドランカー”のように、次々に襲いくる危機にすっかり鈍感になってしまったのです。

従来とは異なるビジネスへ
 しかしながら、このような状況下、ギリシャは競争力を失ったにもかかわらず、店やレストランは営業しており、会社は取引を、企業は輸出入を行い、顧客は開拓され続けています。ギリシャのデフォルトがどうであれ、構造改革が行われるのは明白です。刻々と変化するギリシャのビジネスや消費者の思考に受け入れられ、どんなに悲観的であっても、現状と将来に向けて確かなアプローチができるマーケティング事業者だけが勝ち残れるでしょう。それは、間違いなく“従来とは異なるビジネス”になるでしょう。

(次号に続く)