透明性(Transparency)について

2011/10/25 Tuesday
Chayun Public Relations(CPR)取締役会長 創設者 車 胤(チャ・ユン氏)
Chayun Public Relations 取締役会長 創設者 車 胤(チャ・ユン氏) 仕事の関係で私は外国人の友達が多い。なかには長い間日本でビジネス経験を重ねた重役級の者も多く、面白いことに彼らのほとんどが“韓国に来てよかった”と口を揃えて言うのである。最初は外交的なゲストとしてのお世辞だと思っていたのだが、ほとんど皆が同じことを言うものだから、どういうことかと尋ねると、どうやら日本での生活習慣やビジネスの難しさが関係しているようだ。

しばしば海外のビジネスマンが、日本でのビジネスでいつも苦しむのは、日本人の複雑な思考回路と不透明な仕事ぶりだという。どこまでが“Yes”でどこまでが“No”なのかはっきりしない。丁寧で、親切で、対話中でも十分に‘肯定的’な態度を示すので安心しかけるのだが、結果としては‘No’の方が多いので当惑する。英語の表現力の問題だと思っていたのだが、それだけではないようだ。それに比べれば、韓国人とのビジネスの方が、もっとはっきりしているし、裏が無いので仕事がしやすく効率的だと言うのだ。

日本で数年間仕事をしてみたことのある私は、日本人に褒められたとしても、そのまま真に受けるようなことはない。日本人のビジネスのやり方は、外国人から見れば‘裏表’があったり、複雑であったりするかもしれないが、国益を取るとか、実利を伴うことにおいては、韓国人よりはるかに優れているのではないだろうか。それに比べれば、韓国の独特的な‘不透明性’の方がもっと深刻な問題であることに、彼ら外国人はまだ気付いていないだけだと考えているからである。

日本人と韓国人の不透明性の質の違いはさておき、これからのビジネスの方向として、‘Global Standard’に向かっていかなければならないということに疑問の余地がない限り、‘透明性(Transparency)’を高めることに両国ともに努力していかなければならないと確信している。